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	<title>増田裕昭 - ある科学唱道者のブログ - &#187; 科学</title>
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	<description>Just another science evangelist weblog</description>
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		<title>『ミトコンドリアが進化を決めた』ニック・レーン</title>
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		<pubDate>Mon, 09 Aug 2010 06:07:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Administrator</dc:creator>
				<category><![CDATA[科学]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[ニック・レーン]]></category>
		<category><![CDATA[ミトコンドリア]]></category>
		<category><![CDATA[生命]]></category>

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		<description><![CDATA[本書では、ミトコンドリアというミクロン程度の大きさしかない細胞内の小器官を主題に、生命の営み、進化、性、老化、死に関して非常に広範囲にわたる議論が展開されます。一般向けですが、読み通すには高校レベルの生物学の基礎知識と、その内容の膨大さからかなりの集中力を必要とします。 私が高校時代に生物学を学んだ当時（1970年代後半）の教科書では、ミトコンドリアとは「多細胞生物の細胞内にあり、酸素を使って糖などの栄養物を燃やしエネルギーを生み出す」小器官であると教えられただけでした。 その後、約30年間の多くの研究の結果、ミトコンドリアが実はエネルギーを生み出すと言う役割以外にも、有性生殖、母系遺伝、細胞の自殺、生体の老化、死、そして生命の進化にいたるまでの多くの生命活動領域において非常に重要な関係を持っていることが判明しつつあります。それらの新知見が「著者の信念」と言葉を通して微に入り細を穿って紹介されています。ミトコンドリアがこんなにも多くの生命活動に影響を及ぼしていたとは驚きです。 ここで本書に従ってミトコンドリアの働き、起源、性質を簡単にまとめてみます（もちろん網羅的ではありません）。 1. 一人の人間には全身で約１京個（１億の一万倍）のミトコンドリアが存在し、全体重の10％を占める 2. 酸素を使って糖などの栄養物を燃やしエネルギーを生み出す 3. ミトコンドリア自身が独自の遺伝子を持つ 4. ミトコンドリアは母親のみから受け継がれる 5. ミトコンドリアの祖先は細菌で、共生体として真核生物の細胞に棲みついた 6. ミトコンドリアの存在が生命の複雑さを生んだ 7. ミトコンドリアの存在が男女の性を生んだ 8. ミトコンドリアが細胞のプログラム死を司っている 9. ミトコンドリアが老化を左右する 10. 生命の進化においてミトコンドリアが重要な役割を果たした 以上、本書を読んで非常に多くのことを学びましたし、知的好奇心を大いにかき立てられました。 しかしながら、著者の意見のすべてに賛同できるわけではありません。 上で私は「著者の信念」と書きましたが、ミトコンドリアの起源、働き、役割に関してここで著者があたかも証明された事実のように説明していることの中には、まだまだ仮説の範疇を超えていない事柄も多くあります。 もちろん、多細胞生物にとってミトコンドリアが非常に重要であることは確かですが、だからといって著者が言うように「ミトコンドリアが世界を支配している」と断言するのは言い過ぎだと思います。この宇宙において、生命ほど複雑にして精妙な存在は今のところ他には見あたりません。その生命は、ただ単にミトコンドリアだけではなく、遺伝子、細胞、臓器、種々の分子、タンパク、さらには遺伝子には直接プログラムされていない糖鎖、酸素、水素、炭素、窒素、それ以外の微量元素、およびそれらの間の想像を絶する程の複雑にして完璧に調和のとれた相互作用の結果、この宇宙に生存しているのです。とうていミトコンドリアでけでは世界を支配できませんし、説明もできません。 さらに著者の主張の中で私がもっとも賛同できないのは、エピローグの456ページで著者が述べている次の箇所です。「本書で見てきた物語は、（中略）地球上に限らず宇宙のどこにでも当てはまる、生命そのものの物語なのである」には、明らかに論理の飛躍があります。そもそも地球外の生命の存在すらまだ確認されていないのにどうして「宇宙のどこにでも当てはまる」と言えるのでしょうか？われわれが知っている生物学はあくまでも「地球生物学」です。 苦言も申しましたが総体的には非常に優れた書ですので、生命に興味のある人すべてに読んでもらいたいミトコンドリアと生命の一大叙事詩です。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&#038;bc1=FFFFFF&#038;IS2=1&#038;npa=1&#038;bg1=FFFFFF&#038;fc1=000000&#038;lc1=0000FF&#038;t=hiroakimasuda-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;m=amazon&#038;f=ifr&#038;md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&#038;asins=4622073404" style="width:120px;height:160px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"  class="alignright"></iframe></p>
<p>本書では、ミトコンドリアというミクロン程度の大きさしかない細胞内の小器官を主題に、生命の営み、進化、性、老化、死に関して非常に広範囲にわたる議論が展開されます。一般向けですが、読み通すには高校レベルの生物学の基礎知識と、その内容の膨大さからかなりの集中力を必要とします。</p>
<p>私が高校時代に生物学を学んだ当時（1970年代後半）の教科書では、ミトコンドリアとは「多細胞生物の細胞内にあり、酸素を使って糖などの栄養物を燃やしエネルギーを生み出す」小器官であると教えられただけでした。</p>
<p>その後、約30年間の多くの研究の結果、ミトコンドリアが実はエネルギーを生み出すと言う役割以外にも、有性生殖、母系遺伝、細胞の自殺、生体の老化、死、そして生命の進化にいたるまでの多くの生命活動領域において非常に重要な関係を持っていることが判明しつつあります。それらの新知見が「著者の信念」と言葉を通して微に入り細を穿って紹介されています。ミトコンドリアがこんなにも多くの生命活動に影響を及ぼしていたとは驚きです。</p>
<p>ここで本書に従ってミトコンドリアの働き、起源、性質を簡単にまとめてみます（もちろん網羅的ではありません）。</p>
<p>1. 一人の人間には全身で約１京個（１億の一万倍）のミトコンドリアが存在し、全体重の10％を占める<br />
2. 酸素を使って糖などの栄養物を燃やしエネルギーを生み出す<br />
3. ミトコンドリア自身が独自の遺伝子を持つ<br />
4. ミトコンドリアは母親のみから受け継がれる<br />
5. ミトコンドリアの祖先は細菌で、共生体として真核生物の細胞に棲みついた<br />
6. ミトコンドリアの存在が生命の複雑さを生んだ<br />
7. ミトコンドリアの存在が男女の性を生んだ<br />
8. ミトコンドリアが細胞のプログラム死を司っている<br />
9. ミトコンドリアが老化を左右する<br />
10. 生命の進化においてミトコンドリアが重要な役割を果たした</p>
<p>以上、本書を読んで非常に多くのことを学びましたし、知的好奇心を大いにかき立てられました。</p>
<p>しかしながら、著者の意見のすべてに賛同できるわけではありません。</p>
<p>上で私は「著者の信念」と書きましたが、ミトコンドリアの起源、働き、役割に関してここで著者があたかも証明された事実のように説明していることの中には、まだまだ仮説の範疇を超えていない事柄も多くあります。</p>
<p>もちろん、多細胞生物にとってミトコンドリアが非常に重要であることは確かですが、だからといって著者が言うように「ミトコンドリアが世界を支配している」と断言するのは言い過ぎだと思います。この宇宙において、生命ほど複雑にして精妙な存在は今のところ他には見あたりません。その生命は、ただ単にミトコンドリアだけではなく、遺伝子、細胞、臓器、種々の分子、タンパク、さらには遺伝子には直接プログラムされていない糖鎖、酸素、水素、炭素、窒素、それ以外の微量元素、およびそれらの間の想像を絶する程の複雑にして完璧に調和のとれた相互作用の結果、この宇宙に生存しているのです。とうていミトコンドリアでけでは世界を支配できませんし、説明もできません。</p>
<p>さらに著者の主張の中で私がもっとも賛同できないのは、エピローグの456ページで著者が述べている次の箇所です。「本書で見てきた物語は、（中略）地球上に限らず宇宙のどこにでも当てはまる、生命そのものの物語なのである」には、明らかに論理の飛躍があります。そもそも地球外の生命の存在すらまだ確認されていないのにどうして「宇宙のどこにでも当てはまる」と言えるのでしょうか？われわれが知っている生物学はあくまでも「地球生物学」です。</p>
<p>苦言も申しましたが総体的には非常に優れた書ですので、生命に興味のある人すべてに読んでもらいたいミトコンドリアと生命の一大叙事詩です。</p>
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		<title>『人類が知っていることすべての短い歴史』ビル ブライソン</title>
		<link>http://science-humanity.com/blog/2010/07/18/%e3%80%8e%e4%ba%ba%e9%a1%9e%e3%81%8c%e7%9f%a5%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%99%e3%81%b9%e3%81%a6%e3%81%ae%e7%9f%ad%e3%81%84%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e3%80%8f%e3%83%93%e3%83%ab/</link>
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		<pubDate>Sun, 18 Jul 2010 08:58:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Administrator</dc:creator>
				<category><![CDATA[科学]]></category>
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		<description><![CDATA[私がこれまでの人生で出会った書物の中でも最高峰の一冊です。今ここに生きていることの意義をここまで強烈に再認識させてくれる書物にはそうそう出会うことはないでしょう。それほどの感銘を受けました。すばらしいの一言です。 本書は、索引・参考文献も含めれば700ページにも達しようかという大著です。そしてその内容も広範かつ深遠です。物理学、化学、生物学、医学、天文学、惑星科学、地質学、考古学など、およそ科学と呼べる広範な学術分野を網羅的に俯瞰するとともに、宇宙の歴史、地球の歴史、そして地球上での生命誕生から知性を持った人類が生まれるまでの生命の歴史の解説に対して、著者の筆はさえわたります。各分野の黎明期から発展期、そして現在に至るまでの出来事、そしてそれらを切り開いた先人の苦闘の歴史を、各人の人格や背景にまで踏み込んで解説しています。中には少しばかり冗長な箇所もありますが、そのような小さな欠点など忘れさせてくれるくらいの力を持った著書です。 著者が最後に述べているように、地球上のすべての生命は、それこそ無限とも思える途方もない幸運の積み重ねの結果、今ここに生きているのです。そもそも、なんらかの生命体としてこの宇宙に生まれてくることすら容易でない状況において、ここまでの知性を持つに至った人類はさらに幸運なのです。それに加えて、人類は生を享受し、さまざまな方法でその生をいっそう豊かにできるという比類のない能力をも得ることができたのです。この事実を人間はひとりひとり心に刻み込むべきでしょう。そうすれば、この世界は必ずやより良い世界になると、私は信じています。 参考文献も非常に充実しており、さらに詳しく学びたい人の道しるべにもなります。 翻訳も非常によくこなれており、訳者の力量がうかがえます。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&#038;bc1=FFFFFF&#038;IS2=1&#038;npa=1&#038;bg1=FFFFFF&#038;fc1=000000&#038;lc1=0000FF&#038;t=hiroakimasuda-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;m=amazon&#038;f=ifr&#038;md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&#038;asins=4140811013" style="width:120px;height:150px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" class="alignright"></iframe></p>
<p>私がこれまでの人生で出会った書物の中でも最高峰の一冊です。今ここに生きていることの意義をここまで強烈に再認識させてくれる書物にはそうそう出会うことはないでしょう。それほどの感銘を受けました。すばらしいの一言です。</p>
<p>本書は、索引・参考文献も含めれば700ページにも達しようかという大著です。そしてその内容も広範かつ深遠です。物理学、化学、生物学、医学、天文学、惑星科学、地質学、考古学など、およそ科学と呼べる広範な学術分野を網羅的に俯瞰するとともに、宇宙の歴史、地球の歴史、そして地球上での生命誕生から知性を持った人類が生まれるまでの生命の歴史の解説に対して、著者の筆はさえわたります。各分野の黎明期から発展期、そして現在に至るまでの出来事、そしてそれらを切り開いた先人の苦闘の歴史を、各人の人格や背景にまで踏み込んで解説しています。中には少しばかり冗長な箇所もありますが、そのような小さな欠点など忘れさせてくれるくらいの力を持った著書です。</p>
<p>著者が最後に述べているように、地球上のすべての生命は、それこそ無限とも思える途方もない幸運の積み重ねの結果、今ここに生きているのです。そもそも、なんらかの生命体としてこの宇宙に生まれてくることすら容易でない状況において、ここまでの知性を持つに至った人類はさらに幸運なのです。それに加えて、人類は生を享受し、さまざまな方法でその生をいっそう豊かにできるという比類のない能力をも得ることができたのです。この事実を人間はひとりひとり心に刻み込むべきでしょう。そうすれば、この世界は必ずやより良い世界になると、私は信じています。</p>
<p>参考文献も非常に充実しており、さらに詳しく学びたい人の道しるべにもなります。</p>
<p>翻訳も非常によくこなれており、訳者の力量がうかがえます。</p>
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		<title>科学とは</title>
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		<pubDate>Wed, 14 Jul 2010 10:50:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Administrator</dc:creator>
				<category><![CDATA[科学]]></category>
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		<description><![CDATA[「科学」とは、「知的生命体が、宇宙を網羅的に理解しようとする知的活動」です。それ故、「科学」は地球上の人類に限定されるものではなく、この全宇宙に存在するであろうあらゆる知的生命体が宇宙を理解しようとする知的活動のすべてに当てはまる全宇宙に普遍的なものです。 この「科学」という営みを行う「知的生命体」は、奇跡のような偶然に偶然が重なってこの宇宙に生まれました。その一つがたまたまこの地球上に生まれた人類です。 その森厳なる事実を前に、私はなんとも厳かな心持ちになります。 そして、「技術」とは、知的生命体が「宇宙」とやりとりする際のインターフェースであり、科学的知見を基に知的生命体によって構築されたものです。このインターフェース無くして知的生命体は「宇宙」とやりとりはできません。 さて、このように「科学」と「技術」の定義をはっきりさせれば知的生命体にとって「科学」と「技術」とは全く別次元の体系であることがわかります、（もちろん「科学」と「技術」とは糾える縄の如しの関係にあるのですが）。この理解に則れば、「科学」と「技術」の両者を表す意味での「科学技術」などと言うことはできません。「科学技術」という表現を使うならそれは「科学に基づいた技術」という意味でのみ使い得るのであって、「科学と技術」を意味するために使うことはできません。しかし、この「科学に基づいた技術」は私の定義からすると同語反復で冗長ですので、「技術」と表現するだけで十分です。 しかし、残念ながら日本では「科学」と「技術」を一絡げ（ひとからげ）にした「科学技術」という表現がまかり通っています。そして、本来、知的生命体の純粋な知的活動である「科学」が、「技術」と一絡げにされ悪役にされることを多くの場面で目の当たりにします。私はそれがどうしても許せません。それ故、私は「科学」と「技術」を峻別し、「科学」と「技術」に言及する際には「科学技術」ではなく「科学と技術」という表現を使うことを提言したい。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「科学」とは、「知的生命体が、宇宙を網羅的に理解しようとする知的活動」です。それ故、「科学」は地球上の人類に限定されるものではなく、この全宇宙に存在するであろうあらゆる知的生命体が宇宙を理解しようとする知的活動のすべてに当てはまる全宇宙に普遍的なものです。</p>
<p>この「科学」という営みを行う「知的生命体」は、奇跡のような偶然に偶然が重なってこの宇宙に生まれました。その一つがたまたまこの地球上に生まれた人類です。</p>
<p>その森厳なる事実を前に、私はなんとも厳かな心持ちになります。</p>
<p>そして、「技術」とは、知的生命体が「宇宙」とやりとりする際のインターフェースであり、科学的知見を基に知的生命体によって構築されたものです。このインターフェース無くして知的生命体は「宇宙」とやりとりはできません。</p>
<p>さて、このように「科学」と「技術」の定義をはっきりさせれば知的生命体にとって「科学」と「技術」とは全く別次元の体系であることがわかります、（もちろん「科学」と「技術」とは糾える縄の如しの関係にあるのですが）。この理解に則れば、「科学」と「技術」の両者を表す意味での「科学技術」などと言うことはできません。「科学技術」という表現を使うならそれは「科学に基づいた技術」という意味でのみ使い得るのであって、「科学と技術」を意味するために使うことはできません。しかし、この「科学に基づいた技術」は私の定義からすると同語反復で冗長ですので、「技術」と表現するだけで十分です。</p>
<p>しかし、残念ながら日本では「科学」と「技術」を一絡げ（ひとからげ）にした「科学技術」という表現がまかり通っています。そして、本来、知的生命体の純粋な知的活動である「科学」が、「技術」と一絡げにされ悪役にされることを多くの場面で目の当たりにします。私はそれがどうしても許せません。それ故、私は「科学」と「技術」を峻別し、「科学」と「技術」に言及する際には「科学技術」ではなく「科学と技術」という表現を使うことを提言したい。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>「科学の未来」フリーマン・ダイソン</title>
		<link>http://science-humanity.com/blog/2010/03/31/%e3%80%8c%e7%a7%91%e5%ad%a6%e3%81%ae%e6%9c%aa%e6%9d%a5%e3%80%8d%e3%83%95%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%80%e3%82%a4%e3%82%bd%e3%83%b3/</link>
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		<pubDate>Thu, 01 Apr 2010 01:20:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Administrator</dc:creator>
				<category><![CDATA[科学]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://science-humanity.com/blog/?p=1037</guid>
		<description><![CDATA[物理学者フリーマン・ダイソンが、科学と技術に関して彼の持つ透徹した深い洞察力に基づき、「物語」「科学」「技術」「進化」「倫理」の五つの主題のもと、過去の歴史から説き起こして来るべき人類の未来を描きます。 特に、第4章の「進化」の章において、10年後、100年後、1000年後、1万年後、10万年後、100万年後、そしてそれ以降の未来において人類がたどるであろう予想図に関して語る場面は、凡百のSFを読むよりも遙かにエキサイティングでした。 原著の初出は1997年ですから、これらの予想の中にはすでに実現されている技術（ヒトゲノム解読等）もありますが、決してその古さを感じさせない点も本書の魅力の一つでしょう。 ただし、多くの場面で翻訳者が科学と技術とを混同している点には少々疑問を感じます。科学と技術は渾然一体となって発展してきたことは事実ですが、だからといって著者は決して科学と技術とを混同していないと思います。そういう意味でも原著「Imagined Worlds」を直接読むのが良いかもしれません（原著の英文は平易です）。 また、科学自体は、宇宙の真理を極めようとする人類の文化的活動であると思っている私にとって、科学が悪を産み出すこともあれば善にもなりうるという著者の主張には、完全に賛同することはできません。 このように、諸手を挙げて賛同できるわけではありませんが、人類の第一級の知性が示す未来を共有できたことは非常に有意義でした。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&#038;bc1=FFFFFF&#038;IS2=1&#038;npa=1&#038;bg1=FFFFFF&#038;fc1=000000&#038;lc1=0000FF&#038;t=hiroakimasuda-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;m=amazon&#038;f=ifr&#038;md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&#038;asins=4622071851" style="width:120px;height:148px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" class="alignright"></iframe></p>
<p>物理学者フリーマン・ダイソンが、科学と技術に関して彼の持つ透徹した深い洞察力に基づき、「物語」「科学」「技術」「進化」「倫理」の五つの主題のもと、過去の歴史から説き起こして来るべき人類の未来を描きます。</p>
<p>特に、第4章の「進化」の章において、10年後、100年後、1000年後、1万年後、10万年後、100万年後、そしてそれ以降の未来において人類がたどるであろう予想図に関して語る場面は、凡百のSFを読むよりも遙かにエキサイティングでした。</p>
<p>原著の初出は1997年ですから、これらの予想の中にはすでに実現されている技術（ヒトゲノム解読等）もありますが、決してその古さを感じさせない点も本書の魅力の一つでしょう。</p>
<p>ただし、多くの場面で翻訳者が科学と技術とを混同している点には少々疑問を感じます。科学と技術は渾然一体となって発展してきたことは事実ですが、だからといって著者は決して科学と技術とを混同していないと思います。そういう意味でも原著「<a href="<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/0674539095?ie=UTF8&#038;tag=hiroakimasuda-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=0674539095">Imagined Worlds</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=hiroakimasuda-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=0674539095" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />&#8220;>Imagined Worlds」を直接読むのが良いかもしれません（原著の英文は平易です）。</p>
<p>また、科学自体は、宇宙の真理を極めようとする人類の文化的活動であると思っている私にとって、科学が悪を産み出すこともあれば善にもなりうるという著者の主張には、完全に賛同することはできません。</p>
<p>このように、諸手を挙げて賛同できるわけではありませんが、人類の第一級の知性が示す未来を共有できたことは非常に有意義でした。</p>
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		<title>「理科系の作文技術」木下 是雄</title>
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		<pubDate>Wed, 31 Mar 2010 07:08:16 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Administrator</dc:creator>
				<category><![CDATA[科学]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>

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		<description><![CDATA[正確、的確であり、かつ読みやすい文章を書くためのエッセンスが詰まっています。 水が低きに流れるがごとく自然な論理の流れにしたがって文章を構築していくことの重要性が説かれているのですが、それは、ただ単に文章を書くという行為だけに留まりません。本質は、いかにして相手に自分の思うところを的確に伝えるかという点にあるのです。それゆえ、本書は単なる作文技術の本を超越しています。理科系と銘打っていますが、まさに万人向けです。 1981年の発行ですが、本書の本質は今でも古びていません。本物は永続する良い例です。まさに永遠の名著です。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&#038;bc1=FFFFFF&#038;IS2=1&#038;npa=1&#038;bg1=FFFFFF&#038;fc1=000000&#038;lc1=0000FF&#038;t=hiroakimasuda-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;m=amazon&#038;f=ifr&#038;md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&#038;asins=4121006240" style="width:120px;height:148px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" class="alignright"></iframe></p>
<p>正確、的確であり、かつ読みやすい文章を書くためのエッセンスが詰まっています。</p>
<p>水が低きに流れるがごとく自然な論理の流れにしたがって文章を構築していくことの重要性が説かれているのですが、それは、ただ単に文章を書くという行為だけに留まりません。本質は、いかにして相手に自分の思うところを的確に伝えるかという点にあるのです。それゆえ、本書は単なる作文技術の本を超越しています。理科系と銘打っていますが、まさに万人向けです。</p>
<p>1981年の発行ですが、本書の本質は今でも古びていません。本物は永続する良い例です。まさに永遠の名著です。</p>
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		<title>「世界は分けてもわからない」福岡 伸一</title>
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		<pubDate>Wed, 31 Mar 2010 06:40:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Administrator</dc:creator>
				<category><![CDATA[科学]]></category>
		<category><![CDATA[医学・医療・創薬]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>

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		<description><![CDATA[生物学者である著者は主張します。「生命現象の本質は、物質的な基盤にあるのではなく、そこでやりとりされるエネルギーと情報がもらたす効果にこそある」「生命現象は可塑的であり、絶え間のない動的平衡にある」と。そして、「世界は分けないことにはわからない。しかし分けてもほんとうにわかったことにはならない」と。著者は、ここに現代の生物学・医学の成功と限界をみます。 本書はとある絵の逸話から話が始まります。それは、１５世紀後半のイタリアの画家ヴィットーレ・カルパッチョの手になる二つの絵です。イタリアとアメリカの美術館で別々に所蔵されているその二つの絵は、もともとは一つの絵を二つに切り離した作品であり、片方の絵のみをどれだけ熟視したとしても、他方の絵の内容や構図を想像するは不可能なのです。この話から、部分をどれだけ詳細にしらべても全体はわからない、つまり、「世界は分けてもわからない」という本書のタイトルに結びつく主張がなされます。 この主題を要として、「視線を感じるということ」「コンビニのサンドイッチが長持ちする理由」「ES細胞とガン細胞」「膵臓の働き」「空耳、空目（そらめ）」などの生命現象の具体例において、著者の思うところが述べられます。 さて、本書に読み終えた後に、二点、覚えておきたい箇所がありました。 まず「消化」に関してです。消化のほんとうの意義は、単に食物を分解して吸収しやすい形にすることにではなく、「前の持ち主の情報を解体すること」にあります。食物タンパクは、もともと他の生物体の一部であったので、元の持ち主固有の情報がアミノ酸配列に記録されているために、取り込んださいに異物として拒絶されないようにするには、それを元の持ち主固有の情報をもたないアミノ酸にまで分解する必要があるのです。これが本当の「消化」の意義なのですね。 第二に「食品保存料」に関してです。食品保存料として一般に使われているソルビン酸は水溶性であり、ヒトに対するその毒性は同じ哺乳類であるラットなどと同等であると考えられます。これら二種類の動物における代謝や解毒の仕組みがほぼ同じであるからです。しかし、人間の消化管には約120兆から180兆個もの腸内細菌が共生していると推定されています。細菌に対する毒性を持つソルビン酸などの食品保存料が、たとえラットでは毒性が無い、人間の細胞には直性的には毒性が無いからと言って、腸内細菌をも含む人間総体として捉えた場合にも毒性が無いかどうかは未知なのです。そういう意味では、できる限り食品保存料の摂取は減らすのが賢明でしょう。 以上述べた箇所も含めて、本書の前半の三分の二は主題に沿った話題で占められていますが、後半の三分の一では、本書の主題からは少し離れた話題に話しがおよびます。それは、生体におけるエネルギー代謝の解明で一家を成した学者エフレイム・ラッカーと、「天才」学生マーク・スペクターの共同研究における逸話です。ここでは、研究における熾烈な競争や倫理問題が絡んできており、確かに一気呵成に読ませるのですが、いかんせん本書の主題とは直接は関係しませんので、別な著書に収めた方がよかったように思います。 さて、現在の人類は、いまだに生命を全体として理解するまでには至っていません。もちろんシステムズ生物学などの野心的な試みはなされていますが、本当に生命を理解するにはいくつもの大きな壁を乗り越える必要があります。それゆえ、世界は分けてもわからないとわかってはいても、分けるしかないのです。著者もその「矛盾」を重々承知しながら日々の研究を行っているのでしょう。 同じ著者による「生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)」もお勧めです。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&#038;bc1=FFFFFF&#038;IS2=1&#038;npa=1&#038;bg1=FFFFFF&#038;fc1=000000&#038;lc1=0000FF&#038;t=hiroakimasuda-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;m=amazon&#038;f=ifr&#038;md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&#038;asins=4062880008" style="width:120px;height:148px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" class="alignright"></iframe></p>
<p>生物学者である著者は主張します。「生命現象の本質は、物質的な基盤にあるのではなく、そこでやりとりされるエネルギーと情報がもらたす効果にこそある」「生命現象は可塑的であり、絶え間のない動的平衡にある」と。そして、「世界は分けないことにはわからない。しかし分けてもほんとうにわかったことにはならない」と。著者は、ここに現代の生物学・医学の成功と限界をみます。</p>
<p>本書はとある絵の逸話から話が始まります。それは、１５世紀後半のイタリアの画家ヴィットーレ・カルパッチョの手になる二つの絵です。イタリアとアメリカの美術館で別々に所蔵されているその二つの絵は、もともとは一つの絵を二つに切り離した作品であり、片方の絵のみをどれだけ熟視したとしても、他方の絵の内容や構図を想像するは不可能なのです。この話から、部分をどれだけ詳細にしらべても全体はわからない、つまり、「世界は分けてもわからない」という本書のタイトルに結びつく主張がなされます。</p>
<p>この主題を要として、「視線を感じるということ」「コンビニのサンドイッチが長持ちする理由」「ES細胞とガン細胞」「膵臓の働き」「空耳、空目（そらめ）」などの生命現象の具体例において、著者の思うところが述べられます。</p>
<p>さて、本書に読み終えた後に、二点、覚えておきたい箇所がありました。 </p>
<p>まず「消化」に関してです。消化のほんとうの意義は、単に食物を分解して吸収しやすい形にすることにではなく、「前の持ち主の情報を解体すること」にあります。食物タンパクは、もともと他の生物体の一部であったので、元の持ち主固有の情報がアミノ酸配列に記録されているために、取り込んださいに異物として拒絶されないようにするには、それを元の持ち主固有の情報をもたないアミノ酸にまで分解する必要があるのです。これが本当の「消化」の意義なのですね。</p>
<p>第二に「食品保存料」に関してです。食品保存料として一般に使われているソルビン酸は水溶性であり、ヒトに対するその毒性は同じ哺乳類であるラットなどと同等であると考えられます。これら二種類の動物における代謝や解毒の仕組みがほぼ同じであるからです。しかし、人間の消化管には約120兆から180兆個もの腸内細菌が共生していると推定されています。細菌に対する毒性を持つソルビン酸などの食品保存料が、たとえラットでは毒性が無い、人間の細胞には直性的には毒性が無いからと言って、腸内細菌をも含む人間総体として捉えた場合にも毒性が無いかどうかは未知なのです。そういう意味では、できる限り食品保存料の摂取は減らすのが賢明でしょう。</p>
<p>以上述べた箇所も含めて、本書の前半の三分の二は主題に沿った話題で占められていますが、後半の三分の一では、本書の主題からは少し離れた話題に話しがおよびます。それは、生体におけるエネルギー代謝の解明で一家を成した学者エフレイム・ラッカーと、「天才」学生マーク・スペクターの共同研究における逸話です。ここでは、研究における熾烈な競争や倫理問題が絡んできており、確かに一気呵成に読ませるのですが、いかんせん本書の主題とは直接は関係しませんので、別な著書に収めた方がよかったように思います。</p>
<p>さて、現在の人類は、いまだに生命を全体として理解するまでには至っていません。もちろんシステムズ生物学などの野心的な試みはなされていますが、本当に生命を理解するにはいくつもの大きな壁を乗り越える必要があります。それゆえ、世界は分けてもわからないとわかってはいても、分けるしかないのです。著者もその「矛盾」を重々承知しながら日々の研究を行っているのでしょう。</p>
<p>同じ著者による「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061498916?ie=UTF8&#038;tag=hiroakimasuda-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4061498916">生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=hiroakimasuda-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4061498916" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」もお勧めです。</p>
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		<title>本田宗一郎の言葉</title>
		<link>http://science-humanity.com/blog/2009/12/22/quotable-honda-soichiro/</link>
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		<pubDate>Tue, 22 Dec 2009 08:13:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Administrator</dc:creator>
				<category><![CDATA[科学]]></category>
		<category><![CDATA[提言]]></category>
		<category><![CDATA[日記]]></category>
		<category><![CDATA[産経新聞]]></category>
		<category><![CDATA[iPhone]]></category>
		<category><![CDATA[技術]]></category>
		<category><![CDATA[本田宗一郎]]></category>

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		<description><![CDATA[2009年12月22日付けの産経新聞に掲載された『次代への名言』の中で、以下のような本田宗一郎の言葉が紹介されています。 「技術そのものより、思想が大切だ。思想を具現化するための手段として技術があり、また、よき技術のないところからは、よき思想も生まれない」 ここで直ぐに思いついたことが、「思想」を「科学」に置きかえることです。 「技術そのものより、科学が大切だ。科学を具現化するための手段として技術があり、また、よき技術のないところからは、よき科学も生まれない」 良い言葉です。 ちなみに、カリフォルニア州在住の私は日本の新聞を手にとって読む事は適いませんが、iPhoneのおかげで産経新聞を読む事ができます。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>2009年12月22日付けの産経新聞に掲載された『次代への名言』の中で、以下のような本田宗一郎の言葉が紹介されています。</p>
<p>「技術そのものより、思想が大切だ。思想を具現化するための手段として技術があり、また、よき技術のないところからは、よき思想も生まれない」</p>
<p>ここで直ぐに思いついたことが、「思想」を「科学」に置きかえることです。</p>
<p>「技術そのものより、科学が大切だ。科学を具現化するための手段として技術があり、また、よき技術のないところからは、よき科学も生まれない」</p>
<p>良い言葉です。</p>
<p>ちなみに、カリフォルニア州在住の私は日本の新聞を手にとって読む事は適いませんが、iPhoneのおかげで<a href="http://science-humanity.com/blog/2009/01/30/iphoneで産経新聞を読む/">産経新聞</a>を読む事ができます。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
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		<title>生と死の自然史 ― 進化を統べる酸素</title>
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		<pubDate>Mon, 05 Oct 2009 23:32:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Administrator</dc:creator>
				<category><![CDATA[科学]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>

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		<description><![CDATA[多くの生命の生存にとって必要不可欠である一方、生体を攻撃し多大なダメージを与える「酸素」を切り口にして、地球上での生命進化論を解説したすぐれた科学読本です。 地球科学、考古学、生物学、遺伝学、化学、医学等々の驚くほど広範な学術分野の膨大な研究に基づいた、その広範にして深く切り込んだ解説を理解するにはかなりの集中力を持って読み進める必要があります。しかし、そこから得られる地球の歴史、生命進化の歴史、老化の秘密等々、得られる知識も膨大です。 その膨大な知識の中からごく一部を紹介しますと、例えば、老化したミトコンドリアから漏れ出る活性酸素がどれほど生体に取って危険であるか、またそれを防ごうとして必要以上のビタミンCやE、コエンザイムなどの抗酸化物は外部から大量摂取してもほとんど無意味である、さらに、日本人の平均余命が長いのは、高頻度でMt5178Aと言う呼ばれる変異型のミトコンドリア遺伝子を持つことから説明されるかもしれない、等々、どれも非常に興味深いものです。 また、著者の「生物は、自ら火星や金星のような不毛なものとなる運命から地球を救ったのである」と言う言葉は、多くの示唆に富んでいますし、最後で述べられる「幅広く多様なものを食べよ、しかして食べ過ぎるな、過度の清潔を避けよ」と言う言葉も、全編を読み終えた後に読むとその重要性がしっくりと心にしみこみます。 充実した索引、用語解説、参考文献、訳者注も本書の美点です。日本語訳もまずこなれており読みやすい部類に入ります。 地球の生命史を知りたいと思う人に、まとまった時間の取れる時に集中して読まれることをお勧めします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&#038;bc1=FFFFFF&#038;IS1=1&#038;npa=1&#038;bg1=FFFFFF&#038;fc1=000000&#038;lc1=0000FF&#038;t=hiroakimasuda-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;m=amazon&#038;f=ifr&#038;md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&#038;asins=4486016572" style="width:120px;height: 140px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" class="alignright"></iframe></p>
<p>多くの生命の生存にとって必要不可欠である一方、生体を攻撃し多大なダメージを与える「酸素」を切り口にして、地球上での生命進化論を解説したすぐれた科学読本です。 </p>
<p>地球科学、考古学、生物学、遺伝学、化学、医学等々の驚くほど広範な学術分野の膨大な研究に基づいた、その広範にして深く切り込んだ解説を理解するにはかなりの集中力を持って読み進める必要があります。しかし、そこから得られる地球の歴史、生命進化の歴史、老化の秘密等々、得られる知識も膨大です。 </p>
<p>その膨大な知識の中からごく一部を紹介しますと、例えば、老化したミトコンドリアから漏れ出る活性酸素がどれほど生体に取って危険であるか、またそれを防ごうとして必要以上のビタミンCやE、コエンザイムなどの抗酸化物は外部から大量摂取してもほとんど無意味である、さらに、日本人の平均余命が長いのは、高頻度でMt5178Aと言う呼ばれる変異型のミトコンドリア遺伝子を持つことから説明されるかもしれない、等々、どれも非常に興味深いものです。 </p>
<p>また、著者の「生物は、自ら火星や金星のような不毛なものとなる運命から地球を救ったのである」と言う言葉は、多くの示唆に富んでいますし、最後で述べられる「幅広く多様なものを食べよ、しかして食べ過ぎるな、過度の清潔を避けよ」と言う言葉も、全編を読み終えた後に読むとその重要性がしっくりと心にしみこみます。 </p>
<p>充実した索引、用語解説、参考文献、訳者注も本書の美点です。日本語訳もまずこなれており読みやすい部類に入ります。 </p>
<p>地球の生命史を知りたいと思う人に、まとまった時間の取れる時に集中して読まれることをお勧めします。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>雲はなぜ落ちてこないのか</title>
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		<pubDate>Sat, 03 Oct 2009 20:43:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Administrator</dc:creator>
				<category><![CDATA[科学]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[science]]></category>

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		<description><![CDATA[深い洞察に基づいた含蓄ある科学読本 宇宙物理学者である佐藤文隆氏が、専門的な数式をいっさい使わずに科学の素晴らしさを幅広い観点からやさしく説いたすばらしい科学読本です。 タイトルだけを見ると「なぜ雲が落ちてこないのか」の説明に終始するような印象を受けますが、実は雲に絡んだ気象の話から始まり、身近なところでは色彩の話、水の話、地球の空、地球と生命の関係、地球環境、などの話題から、太陽、火星、宇宙、素粒子、等々の宇宙的な話題まで、実に幅広い科学分野に話はおよびます。これだけの幅広い分野に関するこの思索に富んだ話題をやさしく解説できる著者に脱帽です。 各々の話題において色々と学ぶところは多かったですが、特に「なぜ山頂は禿げてくるか？」の項では、生物の存在しない世界でなら山頂は自然と禿げてくるのであるが、生物の存在が山頂を禿げることから守っていると言う環境と生物との相互作用の重要さを知り、まさに目から鱗でした。 また、二酸化炭素排出などの人間の活動が地球温暖化に及ぼす影響を過大に取り上げすぎる風潮に対しても、科学者として非常に冷静な立場を取っています。 いづせにせよ、全編を通じて、日本の受験一辺倒教育が殺してきた、日常の一つ一つの現象に対して「なぜ？」「どうして？」と言う素朴な好奇心を持つことの重要さを再認識させてくれます。 日本の科学教育を著者のような人物を中心とした有識者組織に任せれば、現在の不毛な日本の科学教育も改善されると思うのは私だけでしょうか。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&#038;bc1=FFFFFF&#038;IS1=1&#038;npa=1&#038;bg1=FFFFFF&#038;fc1=000000&#038;lc1=0000FF&#038;t=hiroakimasuda-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;m=amazon&#038;f=ifr&#038;asins=4000052683" style="width:120px;height:140px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" class="alignright"></iframe></p>
<p>深い洞察に基づいた含蓄ある科学読本</p>
<p>宇宙物理学者である佐藤文隆氏が、専門的な数式をいっさい使わずに科学の素晴らしさを幅広い観点からやさしく説いたすばらしい科学読本です。</p>
<p>タイトルだけを見ると「なぜ雲が落ちてこないのか」の説明に終始するような印象を受けますが、実は雲に絡んだ気象の話から始まり、身近なところでは色彩の話、水の話、地球の空、地球と生命の関係、地球環境、などの話題から、太陽、火星、宇宙、素粒子、等々の宇宙的な話題まで、実に幅広い科学分野に話はおよびます。これだけの幅広い分野に関するこの思索に富んだ話題をやさしく解説できる著者に脱帽です。</p>
<p>各々の話題において色々と学ぶところは多かったですが、特に「なぜ山頂は禿げてくるか？」の項では、生物の存在しない世界でなら山頂は自然と禿げてくるのであるが、生物の存在が山頂を禿げることから守っていると言う環境と生物との相互作用の重要さを知り、まさに目から鱗でした。</p>
<p>また、二酸化炭素排出などの人間の活動が地球温暖化に及ぼす影響を過大に取り上げすぎる風潮に対しても、科学者として非常に冷静な立場を取っています。</p>
<p>いづせにせよ、全編を通じて、日本の受験一辺倒教育が殺してきた、日常の一つ一つの現象に対して「なぜ？」「どうして？」と言う素朴な好奇心を持つことの重要さを再認識させてくれます。</p>
<p>日本の科学教育を著者のような人物を中心とした有識者組織に任せれば、現在の不毛な日本の科学教育も改善されると思うのは私だけでしょうか。</p>
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		<title>世界初の遺伝子組み換え霊長類</title>
		<link>http://science-humanity.com/blog/2009/05/27/transgenice_marmoset/</link>
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		<pubDate>Thu, 28 May 2009 06:59:18 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Administrator</dc:creator>
				<category><![CDATA[科学]]></category>
		<category><![CDATA[医学・医療・創薬]]></category>
		<category><![CDATA[提言]]></category>
		<category><![CDATA[Centeral Institute for Experimental Animals]]></category>
		<category><![CDATA[CIEA]]></category>
		<category><![CDATA[遺伝子組み換えマーモセット]]></category>
		<category><![CDATA[Nature]]></category>
		<category><![CDATA[実験動物中央研究所]]></category>
		<category><![CDATA[佐々木えりか]]></category>

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		<description><![CDATA[実験動物中央研究所の佐々木えりか研究員が中心となったチームが、霊長類として世界初の遺伝子組み換えコモン・マーモセット（南米原産の小型サル）の作出に成功したと言うニュースが飛び込んできました。ライフサイエンスにおける日本発の画期的業績ですので、ここに紹介することにしました。 これまで、医学研究で使われる遺伝子組み換え動物としては、遺伝子組み換えマウスが多方面で応用され、数多くの価値ある成果を生み出してきていますが、マウスと人間の違いが大きく、マウスでの実験結果が必ずしも人間にそのままでは応用できない場面に出くわすことも少なからずあります。その様な状況下で、コモン・マーモセットなどのより人間に近い霊長類の遺伝子組み換え動物の作出が望まれてきました。そして、今回ついに実験動物中央研究所の佐々木えりか研究員が中心となったチームがその遺伝子組み換えコモン・マーモセットの作出に成功したのです。 GFP遺伝子（緑色蛍光タンパク質：Green Fluorescent Proteinを発現する遺伝子）を組み込まれたコモン・マーモセットの親から生まれた子供もこのGFP遺伝子を受け継ぎ、GFPを発現していることが確認されました（GFPにより紫外線を当てると身体が緑色に発光します）。つまり、遺伝子を組み換えたコモン・マーモセットを安定して作出する技術が確立されたのです。ちなみに、このGFPは1960年代に下村脩氏が発見・分離精製に成功したタンパクで、その後のライフサイエンス研究において欠くべからざる物質となっていることは、彼が本業績で2008年にノーベル化学賞を受賞したニュースもまだ新しいので皆さんもご存じでしょう。日本人研究者の発見が新たな日本人研究者の発見につながるという、非常にうれしいニュースでもあります。 最後に強調しておきたいのは、今回の成果は、実験動物中央研究所の長年の地道で着実な技術の積み重ねと、多くの研究者の弛まぬ努力のたまものであることです。この遺伝子組み換えコモン・マーモセットが医学研究の場で効果的に使われ、人間における発病機序の解明や疾患治療法の開発に貢献できる研究が加速することを期待したいと思います。 ちなみに、本成果はNature誌の最新号（2009年5月28日号）に掲載されています。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.ciea.or.jp/">実験動物中央研究所</a>の佐々木えりか研究員が中心となったチームが、霊長類として世界初の遺伝子組み換えコモン・マーモセット（南米原産の小型サル）の作出に成功したと言うニュースが飛び込んできました。ライフサイエンスにおける日本発の画期的業績ですので、ここに紹介することにしました。</p>
<p>これまで、医学研究で使われる遺伝子組み換え動物としては、遺伝子組み換えマウスが多方面で応用され、数多くの価値ある成果を生み出してきていますが、マウスと人間の違いが大きく、マウスでの実験結果が必ずしも人間にそのままでは応用できない場面に出くわすことも少なからずあります。その様な状況下で、コモン・マーモセットなどのより人間に近い霊長類の遺伝子組み換え動物の作出が望まれてきました。そして、今回ついに実験動物中央研究所の佐々木えりか研究員が中心となったチームがその遺伝子組み換えコモン・マーモセットの作出に成功したのです。</p>
<p>GFP遺伝子（緑色蛍光タンパク質：Green Fluorescent Proteinを発現する遺伝子）を組み込まれたコモン・マーモセットの親から生まれた子供もこのGFP遺伝子を受け継ぎ、GFPを発現していることが確認されました（GFPにより紫外線を当てると身体が緑色に発光します）。つまり、遺伝子を組み換えたコモン・マーモセットを安定して作出する技術が確立されたのです。ちなみに、このGFPは1960年代に下村脩氏が発見・分離精製に成功したタンパクで、その後のライフサイエンス研究において欠くべからざる物質となっていることは、彼が本業績で2008年にノーベル化学賞を受賞したニュースもまだ新しいので皆さんもご存じでしょう。日本人研究者の発見が新たな日本人研究者の発見につながるという、非常にうれしいニュースでもあります。</p>
<p>最後に強調しておきたいのは、今回の成果は、実験動物中央研究所の長年の地道で着実な技術の積み重ねと、多くの研究者の弛まぬ努力のたまものであることです。この遺伝子組み換えコモン・マーモセットが医学研究の場で効果的に使われ、人間における発病機序の解明や疾患治療法の開発に貢献できる研究が加速することを期待したいと思います。</p>
<p>ちなみに、本成果は<a href="http://www.nature.com/nature/journal/v459/n7246/">Nature誌の最新号</a>（2009年5月28日号）に掲載されています。<br />
<div id="attachment_884" class="wp-caption alignnone" style="width: 82px"><a href="http://www.nature.com/nature/journal/v459/n7246/"><img src="http://science-humanity.com/blog/wp-content/uploads/2009/05/cover_nature.jpg" alt="Common Marmoset" title="cover_nature" width="72" height="96" class="size-thumbnail wp-image-884" /></a><p class="wp-caption-text">Common Marmoset</p></div></p>
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